いよいよ、池鉄さんが出演する最後の回です。
どうなる事かと不安でしたけど、暴力を振るうシーンがなくて、ホッとしました(笑)
でも、コレを見て、
池鉄さんの彼女のお母さんが「この俳優大ッ嫌い!!」(←ごきげんよう、2日目参照)
と言い放つのも、理解できるなあ。
暴力はもってのほかですけど、妻が廊下を通る際に、いちいち電気を消したり、妻の妹からの電話も取り次がなかったり。
子供じみてると言えば聞こえは良いけど、いじめっぷりが陰湿なんですもん。
で。杏子を連れ戻して数日後の話。
すっかり、有森家の人々もその存在を忘れかけていた頃に、河原がやってきます。
「……えらい事、ご無礼しておりました」
前回の訪問とは打って変わって、低姿勢。
杏子と久しぶりに向き合う河原。
見たこともないような気弱な笑顔で、話し始めます。
「そろそろ、もどってみゃーせんか? 俺一人であの、わがままな母の面倒みるのは、もうえらいんだわ。
使用人を雇ったが、すぐに出てってまった。
やっぱり杏子、お前でなきゃ勤まりゃせんわ」
…うーん、不器用な人。本心は別にあるんだろうけど、こういう言い方しか出来ないんですね。
これじゃまるで、優秀な使用人に、戻ってきてわがままな母の面倒を見てくれ、と言ってるようなもんです。
案の定、妹と叔母の攻撃に遭います。
そして、ようやく、
「別れたないんだ! 俺はお前と別れたないんだわ!」
と。本心を暴露。
多少の愛情はあったんですねえ、それとも執着なのかなあ。
杏子は、二人で話したい、と河原と外へ出る。
「あなたには、奥さんは要らんのじゃないですか? 大事なのはお母様お一人。そのお母様とお二人で、
女中さんにお世話をしてもらってお暮らしになるのが一番だと思います」
杏子の、嫌味なのか河原を思ってなのか解らない言葉(笑)に、
思わず振り返る河原。
そして、母親とは血が繋がっておらず、自分は養子なんだと明かす。
「母を大事だとも、好きだとも思ったことはない。俺の一生は、母にかしずく一生なんだわ。
……あの家守るために、神経尖らせて」
「だからあなたも、かしずいてくれる人が欲しかった、って言うんですか?」
なんて、ちょっと厳しく返す杏子ですが、黙り込んだ河原に、
「あなたの本音をもっと早くに聞けとったら、私ももう少し頑張れたかもしれない」
そして、
「ほいでも、私はもう無理です。離縁してください。私はもう、河原のうちには戻りません。
さようなら」
と、きっぱり河原に別れを告げる。
残された河原は、もはや泣きそうです。(笑)
そして、急いで杏子を追いかけ、その腕を掴みますが、
彼女の強い意志の篭った目を見て、
「いきゃあ……。とっとといきゃあ!!」
と、精一杯の強がりで、杏子を見送るのでした。(母性本能くすぐられまくりポイント)
河原さんも、あの鼻持ちならない姑(母親)のせいで苦労しっぱなしだったんだねえ。
いつから養子になったのか解りませんが、
家族を思い合う、有森家がさぞ羨ましかった事だろうな…。
ただただ、嫌な夫。と言う立場ではなく、そんな彼にも事情があったんだよ。と、言う事で。
結構、良い役だったんじゃないかなと思います。
この、杏子さん。
今後、産婆さんになったり、見に覚えない罪に問われたり、再婚したり…波乱万丈な人生を送るようです。
パッと見、ぼんやり、のんびりしたお嬢さんに見えますが、3姉妹の中では最も、芯のしっかりした女性なのかも知れないです。
しっかし、連続テレビ小説は、展開が早いっ!
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